楽園追放

 先月「楽園追放」を観た。感想は、むちむち!!!!!!!と、くぎゅーーーーー!!!!!!に収斂されるのだけど、それだとあまりにひどいので他の感想を書いていきたい。感想は、大きく分類すると3つ。

 

  • 人間を人間たらしめる要素は何か
  • 資本主義へのメタファー
  • ラスト圧巻!!

 

 

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 (注1)

 


『楽園追放 -Expelled from Paradise-』

 

 

 1つめの感想、人間を人間たらしめる要素は何か、ということを映画を観ていてそのような疑問を抱いた。僕は、その1つは記憶であると世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドやゴールデンタイムを読んでそう思っていたのだけど、記憶以外に知覚もあると思案したらしい。らしい、というのもメモ書きにはそう書いてあるのだけど詳細を書いていなかったので(当時の僕は、こんなに記事をあっぷするのが遅くなると思っていなかったからだろう)、何故楽園追放を観てそう思ったのか鮮明には思い出せないが、多分フロンティア・セッターやアンジュラバルザックを観ていてそう感じたのだろう。(多分、アンジュラバルザックを例で取り上げるなら、精神があれば肉体を必要としない部分を観て知覚も人間らしくたらしめるものなのでは、と思案したのだと思う。

 

 米の政治学者ハンナ・アーレントは、「人間の条件」の書籍で労働・仕事・活動と3つに分類している。この人間を人間らしくたらしめる要素については、東浩紀さんの動物化するポストモダン読了後に書きたいなと思っている、一応。。

 

 

 2つめの感想は、資本主義へのメタファー。この作品のテーマの1つとして、資本主義(での生き方)を批判していたことが挙げられる。ディンゴと関わる前のアンジュラバルザックは、昇進することを目的としていた。しかしそんな生き方では、幸せにはなれない。なぜなら、何か目標を達成すればまた新しい目標を生まれるからである。もし、その目標に向かって努力している過程自体に幸せをいつまでも見出し続けられるのなら、そんな生き方も幸せなのかもしれない。

 だけど一部の人を除き、僕も含め大勢の人が初志貫徹や、時が経つたびに知らず知らずのうちに初心を忘れてしまったり、そのことによって日々の活動(過程)を幸せだと感じなくなってしまったりしてしまう。何かを達成、成功するから幸せになるのではなく(過程に幸せを見出さなければ、新たに目標が出来るので幸せになれる時は来ない)、今幸せだと実感しているからこそ、より幸せになることが出来る。これは、青い鳥の話と同じかもしんない。

 

 


アイドルマスター アイマス 蒼い鳥 千早 ミンゴス - YouTube

 

 

 自己啓発本ぽくなってしまったけど、お金を稼ぐこと(勿論お金がある程度無ければあれだけど)や昇進といったような環境要因を得ることで幸せを感じる人は、今幸せだと感じている人のほうがより充実した日々を過ごすこと出来る。しかし、資本主義は前者のような人間を涵養することになるから、資本主義を批判していたのではないかなと観ていてそう思案した。

 

 

 最後3つめのラスト圧巻!!は、最後の戦闘シーンのことなんだけど、「むちむち」とくぎゅーー!!!!」の他に、またこのシーンを観るために劇場でこの作品を観たいと思わせてくれるぐらいにラストが圧巻だった!!

 

 

 もし楽園追放気になってて、まだ観にいけてない方がこの記事を読んでくださったのであれば是非観に行ってみてください、爽快感も味わえます!!

 

 

PS


地方財政!! - 珈琲と獺祭、時々梅酒。

 

 上記の記事で多様性を認めるべきと書いたんだけど、後ろの席だった方が映画が始まって終わるまで終始ポップコーンを食べていてくちゃくちゃずっーと聞かされ途中集中出来ずにいて、咀嚼音に左右されるぐらいじゃまだまだだと思った。と同時に、くちゃらーの人は、映画館で食べちゃだめ絶対。

 

 

(注1)http://xn--zck9awe6d820vk6qg9be46k.com/zyannru/anime/3749/